三菱商事が参画するLNGカナダプロジェクトは2025年6月30日(現地時間)に第一船を出荷した。
同プロジェクトは年間1,400万トンのLNG生産能力を持つカナダ初の大型LNGプロジェクト。このうち三菱商事持ち分比率である15%のLNGを引き取り(年間約210万トン)、三菱商事100%子会社のLNG販売会社Diamond Gas International Pte.Ltd.(本社・シンガポール)を通じて、日本を中心としたアジアの需要家に販売する。
カナダは豊富な天然ガス埋蔵量を誇り、また需要地であるアジアへの航海距離が比較的近いことから、日本を中心としたアジアへのエネルギー安定供給を支える役割を担うと期待されている。
三菱商事は、同プロジェクトにおけるLNG生産能力倍増に向けた追加投資についてもパートナーと検討を進めているという。
◇LNGカナダプロジェクト
【 所在地 】ブリティッシュ・コロンビア州 キティマット港周辺(バンクーバー北西650km)
【生産能力】年間1,400万トン(700万トン×2系列)
【事業概要】パートナー各社は、原料ガスを独自に調達した上で、全長670kmのパイプラインを通じて天然ガス液化設備へ輸送し、産出されるLNGを持分比率に応じて引き取る。