日本郵船が運航するLNG燃料自動車専用船“JASMINE LEADER”が2023年3月8日、シンガポールの錨地でLNG燃料の補給を実施した。自動車専用船がシンガポールでShip-to-Ship方式によりLNG燃料を補給するのは初となった。
Keppel Offshore & MarineとShell Eastern Petroleum(Pte)Ltdの合弁会社FueLNG Pte.Ltd.が所有するLNGバンカリング船“FueLNG Bellina”が“JASMINE LEADER”にLNG燃料を供給した。
FueLNG社のChairmanでHead of Shell Downstream LNGのTahir Faruqui氏は「LNGは現時点で大規模に利用できる最も低炭素な燃料である。今後も顧客と協力し、この地域のLNGバンカリング産業の成長を推進していく」とコメントした。
日本郵船の西島裕司・燃料グループ担当執行役員は「日本郵船グループの外航海運事業におけるGHG削減長期目標『2050年までのネット・ゼロエミッション達成』に向けた大きな一歩となった。FueLNG社とシンガポール海事港湾庁の協力とサポートに感謝している」とコメントした。
日本郵船の担当者はシンガポール新聞の取材に対し「(自動車専用船としてシンガポールで初めてのShip-to-Ship方式によるLNG燃料の補給は)他港でのShip-to-Ship方式によるLNG燃料補給とオペレーション面では大きな違いはなかった」と補足した。
日本郵船は、2028年までに合計20隻の新造LNG燃料自動車専用船の竣工を進めていく。