ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業(本社:横浜市)は、湘南ヘルスイノベーションパーク(所在地:神奈川県藤沢市)とNSG BioLabs(所在地:シンガポール)にそれぞれ新たな研究拠点を設立し、横浜研究所を含む三拠点研究体制を始動した。2024日10月9日発表した。
ポーラ化成工業の主要研究領域である皮膚科学においては研究技術の高度化・複雑化が進み、競争が激化していることや、ポーラ・オルビスグループの事業領域拡大に伴い、従来の化粧品開発に加えて新事業に向けた多様な技術開発が必要になっているなかで、基盤研究・実用化技術開発・提供価値のレベル向上及び同サイクルの加速を目的として、各プロセスに適した場所に新たな拠点を構え、必要な技術やネットワークなどを現地で調達し研究開発を行う三拠点研究体制を開始したという。
シンガポール拠点を設置したNSG BioLabsはシンガポールの国立研究機関や大学に加え、機械・材料工学の専門家との協業が容易に実現できる環境といい、湘南拠点で生まれた基礎知見を元に実用化に必要な周辺技術を構築し、現地のベンチャー企業との連携により事業性検証を進めていく。
ポーラ化成工業の担当者はシンガポール新聞の取材に対応し、「スタッフは現地雇用も含めて今後拡大していく予定だ」と補足した。
◇POLA CHEMICAL INDUSTRIES,INC. SINGAPORE BRANCH(ポーラ化成工業 フロンティアリサーチセンター シンガポール分室)
【所在地】3 Biopolis Drive, #06-11, Synapse, Singapore 138623