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明電舎、シンガポールの浄水場向けセラミック平膜を受注、世界最大の処理能力

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明電舎のシンガポール現地法人Meiden Singapore Pte.Ltd.は、シンガポールの地場企業より、シンガポール公益事業庁(PUB)のチェスナッツアベニュー浄水場・上水用膜処理プラント向けの処理能力291,200m3/日のセラミック平膜を受注した。同プロジェクトは、これまで有機膜が用いられてきた既存浄水設備の更新工事で、2026年に完成する予定。2024年2月13日発表した。受注金額は非開示。

納入する明電舎製のセラミック平膜には肉眼では視認できないほど細かい穴が無数に開いており、原水がその穴を通り抜ける際に不純物が濾過される。厚さ6mmで中空構造になっており、内側の集水管を通して、きれいな濾過水が集めることができる。

セラミック平膜

そして、浸漬型膜としての特性を活かし既存水槽へ収納することで、設置コストを最小限に抑えることができる。また、セラミック平膜がもつ「優れた耐久性」「長寿命」「省エネ」といった特長を活かして、既存の有機膜と比較しランニングコスト(メンテナンス・膜交換費用)を節減でき、高い経済性を実現する。

明電舎は、水の安定供給を国家の課題として抱えるシンガポールをセラミック平膜事業の中核拠点と位置づけ、シンガポール国内の様々な水処理プラントで実証研究を進めてきた。「今後も、水資源の確保や水の安定供給に向け協力していくことに加え、シンガポール政府が取り組む『グローバル・ハイドロ・ハブ構想』への貢献も目指す」としている。

明電舎は2017年にも同浄水場・上水用膜処理プラントにセラミック平膜を納入している。

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