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日本金属、ジョホール州のマレーシア現法でステンレス鋼帯切断機稼働式を実施

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日本金属のマレーシア現地法人NIPPON KINZOKU(MALAYSIA)SDN.BHD.(本社:マレーシア・ジョホール州)は2023年7月11日、6月に新設したステンレス鋼帯切断機の稼働式を実施した。稼働式には日本金属の下川康志社長をはじめ関係者約20人が出席した。

切断3号機の導入は東南アジア諸国やインドへの拡販と品質向上、さらにグループ会社であるNIPPON KINZOKU(THAILAND)CO.,LTD.(本社:タイ・アユタヤ県)とのBCP体制強化を目的とする。

既存の切断1号機、切断2号機の生産可能板厚をカバーし、原料の大単重化にも対応する。

また、切断3号機は高精度コラムクランプ方式Ⅽ型フローティングシート対応式やベクトルモーター速度制御を採用しており、既存の切断機と比べ品質が向上するほか、2軸フリクション巻取式により生産性・歩留も向上するという。

新設・稼働した切断3号機

◇切断3号機
【 生産可能板厚 】0.05mm~1.0mm
【 生産可能板巾 】10mm~450mm
【生産可能原料質量】Max.2,800kg/Coil

日本金属は、2024年末~2025年立ち上げのインジェクタ(ガソリン車の燃料噴射部品)用途材の受注を獲得しているといい、東南アジアへの集約が進むガソリン車向け内燃機関部品の拡販を目指していく。

日本金属の担当者は、シンガポール新聞の取材に対し「先進国を中心に電気自動車、燃料電池車などの電動車へのシフトが進むため、ガソリン車は減少してくことが予想されるが、短期的に新興国では一定数のガソリン車が継続使用される事が予想される。そのため、ガソリン車関連の生産効率を上げるため、ガソリン車関連の生産を東南アジアへ集約する動きがあり、結果、日本金属マレーシアの顧客にてガソリン車関連の生産が増えているため、顧客より引き合いがあり、一部契約に至っているという状況である」と補足した。

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