シンガポールDBS銀行は2019年5月16日、EduTech企業LittleLivesと提携して強化したリアルタイム支払い機能を備えたアプリベースの就学前管理システムを正式に開始したと発表した。
シンガポールでは、保護者は、就学後は学費などを口座自動引き落とし(GIRO)や子ども成長口座(CDA)を介して支払っているが、幼児教育分野では、遠足、学校の制服や学習教材の支払いをする場合、現金や小切手を使用することが多く、その後、幼稚園・保育園運営者は販売元への支払い手続きをしている。
アプリを用いると、保護者はPayNowとDBS PayLahで支払いができ、領収書も自動的に生成されるなど、財務管理は正確かつ容易になる。一方、幼稚園・保育園運営者は販売元との支払い調整など管理作業を節減し、その分、両親や子供とのコミュニケーションを増やすことができるという。
DBS銀行の中小企業グループ責任者Joyce Tee氏は、「LittleLivesと提携して支払い機能をアプリに組み込むことで、銀行業務を見えなくし、シームレスにすることができた。幼稚園・保育園事業者は、面倒な作業なくキャッシュフローをより適切に管理できるようになり、自身のエネルギーとリソースを本業のために取り戻すことができる」と語った。
ワーキングママで、アプリを導入するE-Bridge Preschoolに2人の子供を通わせるEileen Yeoさんは、「アプリの支払いシステムはとても使いやすく、小切手を書いたり、支払いに遅れて恥ずかしい思いをする心配もなくなった。アプリの新しい支払い機能は私の人生を楽にした」と語った。
DBSとLittleLivesは、同システムのブルネイ、カンボジア、中国、マレーシア、ベトナムなどへの展開も予定する。