デジタル経済 進出・出資・撤退

住友商事、インシュアテックのbolttech社へ出資、戦略的パートナーシップ締結

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住友商事は、東南アジアをはじめ世界37カ国で保険商品を提供するシンガポールのインシュアテック企業Bolttech Holdings Limitedへ出資し、戦略的パートナーシップを締結した。2025年度上半期に戦略的パートナーシップの第一弾としてシンガポールに合弁会社を設立することを計画する。2025年5月8日発表した。

発表によると、スマートフォンの販売価格の上昇や、新興国での普及の流れなどを背景に、世界的にスマートフォンのサブスクリプションや補償サービス、中古端末の販売などの需要が堅調に拡大している。特に南アジアや東南アジアでは、若年層の人口比率が高いこともあり、低価格で高性能な中古スマートフォンのニーズが増加傾向にある。また、端末破損に対する補償市場の規模も都市化やデジタル化の進展によるスマートフォン利用者の増加、インシュアテックやeコマースの拡大による保険アクセス環境の整備を背景に、グローバル平均を上回る成長が見込まれるという。

bolttech社は、シンガポールを本拠とし、アジアに強みを持つインシュアテック企業で、世界700社以上のパートナーと230社以上の保険会社をつなぎ、6,000種類以上の保険商品を提供している。欧州や北米、アフリカでも事業を展開しており、組み込み型保険をはじめとした保険ソリューションを世界中で展開している。

住友商事は、東南アジアにおいてbolttech社の顧客基盤と住友商事の中古端末再販のノウハウを掛け合わせ、端末の割賦販売や新機種へのアップグレードプログラムなど新サービスを提供する。さらに、アジア地域で中古端末再販などの端末流通事業を展開し、2030年に約1,000万人の顧客へのサービス提供を目指す。

◇Bolttech Holdings Limited
【 設立 】2020年
【 本社 】シンガポール
【事業概要】端末補償サービスなどの保険商品の販売

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