IHIは2022年10月25日、シンガポールのコングロマリット企業Sembcorp Industries Limitedと、シンガポールおよびアジア太平洋地域で発電用のグリーンアンモニアの利活用によるカーボンニュートラル推進を共同で検討を進めるMoU(基本合意書)に調印した。
両社は、同MoUに基づき、シンガポール・ジュロン島のSembcorp社の設備において、アンモニア専焼ガスタービンの導入や既設ボイラのアンモニア専焼・混焼への燃料転換検討、およびそれらに付随するアンモニア受け入れ・運用のためのインフラ設備などについて検討し、発電用のグリーンアンモニアの製造から利用までのバリューチェーン構築を進めていく。
シンガポール政府は『シンガポールグリーンプラン2030』の一環として2021年11月に『SUSTAINABLE JURONG ISLAND』を公表して、脱炭素化を含めたサステナビリティ推進構想『サステナブルエネルギー&ケミカルパーク』を掲げている。両社の取り組みは、この目標達成へのステップとして低炭素燃料活用を推進する活動となる。