伊藤忠商事は、東レ、上野トランステック(本社:横浜市)と、日本国内における舶用アンモニア燃料供給拠点の整備に向け、安全性の検証、具体化に向けた必要設備や許認可関係、舶用アンモニア燃料供給の取引条件等を検討することを目的とした共同開発に関する覚書を締結した。2025年9月25日発表した。
伊藤忠商事は、2025年6月に日本国内の造船所等にアンモニアバンカリング船を発注しており、同船を活用しシンガポールで実証の上、シンガポールでバンカリング事業の展開を計画している。一方、日本国内でのアンモニアバンカリングの初期需要に合わせ、同船を日本に転用する可能性を念頭に、日本向けにLCA(Life Cycle Assessment)で環境負荷の低い舶用アンモニア燃料のサプライチェーン構築の検討を進めていくとしている。
各社役割は下記の通り。
伊藤忠商事
・検討項目の包括的な取りまとめ
・アンモニアバンカリング船に関する取りまとめ
・舶用アンモニア燃料関連の取りまとめ
東レ
・陸上設備に関する取りまとめ
・アンモニアバンカリング船との整合性確認のために必要な陸上設備の情報提供
・アンモニアの取扱、及び調達に関し、必要な情報提供
・自治体、保安庁などの関係者との折衝(自社設備からの払い出し関連)
上野トランステック
・アンモニアバンカリング船に関し、必要な情報提供
・自治体、保安庁などの関係者との折衝支援