日本ガイシ(本社・名古屋市)は、藻類をはじめとするバイオ事業の開発を進める「ちとせグループ」の統括企業であるCHITOSE BIO EVOLUTION PTE.LTD.(本社・シンガポール、CEO:藤田朋宏)に10億円を出資し、資本提携契約を締結することを決めた。2023年9月12日発表した。出資後の持株比率は非開示。
日本ガイシは、ちとせグループが藻類産業構築を目指し運営する『MATSURIプロジェクト』に産業構築パートナーとして参画しており、セラミック膜を用いた微細藻類の分離技術で協業を進めている。
同資本提携契約により、藻類などのバイオ事業に向けたセラミック技術の活用について幅広く協働し、ちとせグループが開発を進める微細藻類を用いた燃料やプラスチック、食品、医薬品などをはじめとするバイオ製品の商業生産化への寄与を目指す。
微細藻類は光合成により二酸化炭素(CO2)を原料として吸収し生産できるため、カーボンニュートラルへの寄与が期待されている。