進出・出資・撤退

リアルテックグローバルF、シンガポールのベンチャーProfilePrint社に出資

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リアルテックホールディングス(東京都墨田区)が運営する「リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合」は2022年1月、シンガポールのベンチャー企業ProfilePrint Pte.Ltd.に出資した。2月15日発表した。

ProfilePrint社は2018年3年設立。発表によると、非破壊かつ短時間で食品素材の特徴を認識する独自のAI技術を用いて、これまで主観で行われてきたB2B食品サプライチェーンの品質・価格決定の最適化を目指している。

茶葉・カカオ・コーヒー・ハーブ・香辛料などのB2B食品サプライチェーンは品質・価格決定において、長年にわたりアービトラージ(裁定取引)を行ってきたが、プロセスは煩雑で一貫性がなく、産者集荷業者、卸売業者、製造業者、小売業者など多くのプレイヤーの主観で行われている。トレーダーが必要な商品を理解してマッチするまでの販売サイクルは長く、高価な在庫・オペレーションを維持するために莫大なマージンを得ていることも重なり、生産者が十分な利潤確保ができない構造的課題があるが、従来のガスクロマトグラフィーやスペクトロメーターなどの高度化学分析装置は、精度の高い測定ができる反面、時間やコストがかかり、現場導入が十分に進んでいなかった。

ProfilePrint社は、幅広いスペクトルを照射するポータブルデバイスを開発、非破壊でバイヤーの求める食品素材の特徴を認識する独自AIを構築。茶葉・コーヒー・カカオ・ハーブ・スパイスなどの素材データを蓄積することにより、各バイヤーの必要要件を満たす機械学習モデルを構築し、短時間でのレコメンド・マッチングを可能としているという。

ProfilePrint社は、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)での研究成果を元に、PEファンド/VCファンドで20年近い経験を持つAlan Lai氏と150年近く続く大手ファミリービジネスの継代者であるRehan Amarasuriya氏が共同設立した。

3年以上の開発期間を経て、2021年にはスリランカ・米国・中国・東南アジア全域の食品ブランドやメーカー、商社にソリューション提供を開始した。各社はポータブルデバイスをレンタルし、求める食品素材を解析することによって、類似素材のレコメンド・マッチングを受けられるという。

今後は、素材の売り手・買い手双方のデータベースを元に検索プラットフォームを構築することによって、サプライチェーンの品質評価・価格決定プロセスの最適化を目指すとしている。

◇ProfilePrint Pte.Ltd.
【設立年月】2018年3月28日
【 所在地 】20 Lengkok Bahru, #01-14 Enabling Village, Singapore 159053
【 代表者 】Alan Lai
【事業内容】食品素材の特徴を認識するBtoBプラットフォームの構築

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