商船三井は、運航する自動車運搬船“FELICITY ACE”が大西洋航行中の2022年２月16日に火災発生により航行不能になったと発表した。
“FELICITY ACE”はドイツから米国にむけて大西洋を航行中だった。アゾレス諸島の南西約90海里離れた地点付近で火災が発生したという。
◇FELICITY ACE
【 船種 】自動車運搬船
【 建造 】2005年
【総トン数】60,118トン
【載貨重量トン】17,738トン
【 船主 】Snowcape Car Carriers S.A.（商船三井100％出資）
【オペレーター】商船三井
【船舶管理】MOL Ship Management (Singapore) Pte.Ltd.
【 船籍 】パナマ
２月17日付発表によると、乗組員22人全員は退避した。商船三井と船舶管理会社MOL Ship Management（Singapore）社は海難対策チームを設置し、関係当局と連携して対応に当たっている。
２月18日付発表によると、現地MRCC（Maritime Rescue Coordination Centre）を通じ、ポルトガル海軍から派遣された艦船がFELICITY ACEを監視する体制を敷いている。MOL Ship Management（Singapore）社が手配したサルベージ会社から派遣された救助要員もアゾレス諸島に到着した。
２月19日付発表によると、“FELICITY ACE”はアゾレス諸島から南方に島から離れるようにドリフトしていて、未だ消火が確認されていないが、既に消火設備をもつ大型タグボート２隻、消火能力を有するサルベージ船が手配されているという。
なお、“FELICITY ACE”からの油の流出は確認されていない。