出光興産は、日本から台湾向けのバイオマススチレンモノマー(バイオマスSM)の海上輸送に伴い排出した二酸化炭素(CO2)約193トンを、ボランタリーカーボンクレジットを活用することで、オフセットした。2023年5月17日発表した。
出光興産は、2022年10月にNESTE Corporation(本社:フィンランド)、世界最大のアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS樹脂)メーカーである奇美実業(本社:台湾)、三菱商事とバイオマスナフサを原料としたバイオマスプラスチックのサプライチェーンを構築し、バイオマスナフサ由来のバイオマスSMの製造、バイオマスSMを原料としたバイオマスABS樹脂等のバイオマスプラスチックを製造することに合意した。
今回海上輸送したバイオマスSMは、同取り組みにおいて出光興産が製造したもので、奇美実業がバイオマスプラスチックを製造するための原料として使用される。
オフセットに活用したボランタリークレジットは、出光興産のシンガポールトレーディング拠点Idemitsu International(Asia)Pte.Ltd.が、第三者認証機関Verra(ヴェラ)のプロジェクトから選定、調達した。
出光興産の担当者は、シンガポール新聞の取材に対し、「輸送したケミカルタンカー“Galaxy Sambu”の燃料は重油である。ボランタリークレジットの調達価格は開示していない」と答えた。