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田辺三菱製薬、「カリプラジン」についてシンガポールで双極性障害の承認取得

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田辺三菱製薬(大阪市中央区)は、統合失調症治療薬「カリプラジン」(MP-214)について、シンガポールの連結子会社Mitsubishi Tanabe Pharma Singapore Pte.Ltd.が2022年1月25日にシンガポールにおける新たな適応症として双極性障害の新規効能の承認を取得したと発表した。

発表によると、双極性障害は精神疾患のひとつで、躁状態とうつ状態を交互に繰り返す。うつ状態の時には食欲がなくなることや、体が動かなくなることもあるが、躁状態の時には活力および活動性の増加に伴い、睡眠要求が低下することがある。正確な原因は不明で、シンガポールの患者数は約8万人と推定されているという。

カリプラジン(MP-214)は経口の非定型抗精神病薬で、田辺三菱製薬グループはハンガリーのゲデオンリヒター(Gedeon Richter Plc.)からライセンスを得てアジアで開発を進めている。田辺三菱製薬グループのライセンステリトリーでは、統合失調症の治療薬として2019年7月にシンガポールとタイ、2020年8月にマレーシア、2021年7月にインドネシアで承認されている。

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