キョーリン製薬ホールディングスの子会社の杏林製薬(東京都千代田区)と住友ファーマは、過活動膀胱治療剤「ビベグロン(一般名)」について、シンガポール等における開発・製造・販売に関するライセンス契約を締結した。2023年3月6日発表した。
発表によると、「ビベグロン」は1日1回経口投与の選択的β3アドレナリン受容体作動薬で、膀胱を弛緩させることで、蓄尿機能を高め、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁の症状を改善する。
今回のライセンス契約締結により、杏林製薬は、住友ファーマに対し、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、ベトナムにおける「ビベグロン」の独占的開発権、製造権及び販売権を供与し、住友ファーマは契約対象各国・地域において、「ビベグロン」の開発、製造及び販売を行う。具体的なスケジュールは非開示という。
杏林製薬は、住友ファーマより契約一時金を受け取り、「ビベグロン」の開発及び販売の進展に応じてマイルストンペイメントを受け取る。さらに、「ビベグロン」の発売後には売上高に対する一定率のロイヤリティを受け取る。