シンガポールのコングロマリットKeppel Corporationは2019年4月17日、Keppel Offshore&Marine(Keppel O&M)の全額出資子会社Keppel Shipyard Ltdが、ノルウェーの液化天然ガス(LNG)運搬船社Golar LNG Limitedの子会社Gimi MS Corporationから、LNG船のFLNG(浮体式LNG生産設備)への改造工事について最終限定的着工指示(FNTP)を受け取り、改造作業を開始したと発表した。契約総額は9億4,700万米ドル(約1,060億2,000万円)。
Keppel Shipyardは、パートナー企業である米エンジニアリングBlack&Veatchと提携し、トップサイドの設計、詳細なエンジニアリング、調達および試運転支援サービス、液化プロセスを提供する。完成は2022年上半期の予定で、モーリタニアとセネガルの海上国境にある沿岸ハブに配置され、年間平均約250万トンのLNGを生産する。
Golar LNG Limitedは2019年4月16日、同社とKeppel Capital Holdings Pte Ltdが70:30の比率で出資するGimi MS Corporationが、LNG船のFLNGへの改造プロジェクトのため、シンガポール政府系金融機関Clifford Capital Pte.Ltd、仏投資銀行Natixis、蘭ING銀行とABN Amro銀行から7億米ドル(約783億8,100万円)の融資を受けると発表した。
FLNGは英BPとの契約に基づき、西アフリカのGreater Tortue Ahmeyim LNGプロジェクトに投入される。