日本貿易保険(NEXI)は2019年4月19日、住友商事が設立したベトナム法人Van Phong Power Company LimitedがVan Phong1超臨界圧石炭火力発電プロジェクトの資金として、プロジェクトファイナンスにより調達する協調融資総額約19億9,800万米ドル(約2,236億2,800万円)のうち、シンガポールのオ-バーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)、DBS銀行など計7行の民間金融機関による融資約7億9,900万米ドル(約894億2,870万円)に対する融資保険の引受を決定したと発表した。保険責任期間は約20年で、非常危険(カントリーリスク)を填補する。
同プロジェクトは、ベトナム中部沿岸のKhanh Hoa(カインホア)省Van Phong(ヴァンフォン)湾に1,320MW(660MW×2基)の超臨界圧石炭火力発電所を新たに建設し、ベトナム国営電力Vietnam Electricityに対して商業運転開始後25年間にわたり発電所の運転、保守及び売電を行う。ベトナム政府がVietnam Electricityの売電契約上の義務等を保証しており、ベトナム政府保証の不払い事由を特別非常危険として填補する。
協調融資は、国際協力銀行(JBIC)、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行、中国銀行(Bank of China)、オ-バーシー・チャイニーズ銀行(OCBC銀行)、DBS銀行により行われる。
【 被保険者 】三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行、中国銀行(Bank of China)、オ-バーシー・チャイニーズ銀行(OCBC銀行)、DBS銀行
【 保険価額 】約7億9,900万米ドル(約894億2,870万円)
【 保険責任期間 】約20年
【填補範囲・付保率】非常危険、特別非常危険共:100%