エムティーアイ(東京都新宿区)は2020年6月11日、シンガポールの日系コンテナ船社Ocean Network Express Pte.Ltd.(ONE社)にシステム開発部門の運用とデジタル人材育成の支援パートナー企業に採用されたと発表した。
ONE社がこれまで採ってきた各工程にわけたウォーターフォール型の開発体制には時間やコストが大幅にかかるというデメリットがあるといい、根本的な体制変革を遂げ、「Agile開発が可能な体制の構築」を目指す。
エムティーアイは、システムやソフトウェア開発に必要なLean & Agileのプロセスやノウハウ、またサービス開発・運用を行うメンバーを提供する。
プロジェクト期間は1年間で、エムティーアイから10~15人、ONE社から約15人で合同チームをつくり、エムティーアイ側がコーチングを実施しながら、アプリケーションなどを協働で開発する。その過程の中で、ONE社側に技術ナレッジを蓄積し、ONE社内でAgile開発を行える体制と文化を根付かせる。現在、新型コロナウイルス感染症の影響下、リモートでプロジェクトを進めているという。
エムティーアイは1996年創業。仮説と検証を繰り返し高速でプロダクト開発を行うLean & Agileの手法を活用し、これまでに累計200以上のモバイルコンテンツの開発・運営を手掛けてきた。
海運会社の開発部門の変革を支援するのは初の試みという。