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シンガポール保健省、初めて国内での武漢コロナウイルス感染を確認

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シンガポール保健省(MOH)は2020年2月4日、新たに6人の武漢コロナウイルス(2019-nCoV)の感染者を確認したと発表した。このうち4人はシンガポールで感染した。国内での伝染が確認されたのは初めて。4人のうち3人は中国大陸からの旅行者と接触していた。もう1人は、3人のうちの1人と同居していた。感染者は計22人になった。

19人目は、最近の中国への旅行歴がないシンガポール在住の28歳女性。女性はシンガポール総合病院(SGH)の隔離室に収容されている。女性は、主に中国人観光客向けの健康用品店Yong Thai Hang(24 Cavan Road)に勤務する。1月29日に咽頭痛と発熱したため、一般開業医の診療所を訪れた。1月30日にタントックセン病院の救急部門に行き、胸部X線検査で肺炎という結果は出なかったので退院した。1月31日から2月2日までJalan Bukit Merah(ジャラン・ブキット・メラ)の自宅に滞在した。2月3日、シンガポール総合病院(SGH)を訪れたところ、肺炎と診断され、隔離された。同日、検査の結果、感染が確認された。

20人目は、最近の中国への旅行歴がないシンガポール在住の48歳女性。女性は国立感染症センター(NCID)の隔離室に収容されている。女性は、19人目の女性と同僚で、1月25日に症状が出たという。Hougang Street 61に滞在し、 2月3日にNCIDを訪れた。19人目の女性と同僚であることからすぐに隔離され、検査の結果、4日朝に感染が確認された。

21人目は、最近の中国への旅行歴がないインドネシア国籍の44歳女性。SGHの隔離室に収容されている。女性は、19人目の女性の外国人家事労働者(メイド)であり、2月2日に症状が出たという。19人目の女性と同居していることから、2月3日にSGH救急部門に入院した。検査の結果、4日午後に感染が確認された。なお、症状が表れてから居住地を離れなかったという。

22人目と23人目は、1月30日に武漢から避難したシンガポールの国民で、着陸時に受けた検査の結果、感染が確認された。2人とも症状は出ていない。NCIDの隔離室に収容されている。

24人目は、最近の中国への旅行歴がないシンガポール在住の32歳女性。NCIDの隔離室に収容されている。女性は観光ガイドで、ツアー客を19人目と20人目の女性が勤務するYong Thai Hangに連れて行った。女性は、2月3日にNCIDを訪れ、無症状だったが、すぐに隔離された。検査の結果、4日午後に感染が確認された。

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マレーシア政府は、1月16日~23日にシンガポールに滞在した42歳のマレーシア人男性の感染を確認した。男性はグランドハイアットホテルでの中国人出席者も含むビジネス会議に参加した。マレーシアへの帰国後に症状を発症し、2月3日に感染が確認された。

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