日本政府観光局(JNTO)は2019年8月21日、2019年7月の訪日外国人数(推計値)を発表した。訪日シンガポール人数は前年同月比317人(1.5%)増の2万1,700人で、2カ月連続で前年実績を上回り、7月記録の過去最高を更新した。
JNTOは、学校休暇が終了し旅行閑散期ではあるものの、前年に比べ増便や機材の大型化により航空座席供給量の増加したことなどが寄与したと分析している。1〜7月の累計は前年同期比14,698人(6.6%)増の23万5,800人。
周辺国では、マレーシア人は前年同月比88人(0.4%)減の23,000人で、2カ月連続の前年比マイナスとなった。JNTOは、アブドラ国王の戴冠式に伴い連休を取得しやすい日並びがあったものの、航空座席供給量の減少、訪日旅行費用が日本以外の海外渡航先に比べ高止まりしていることが影響したと分析している。
インドネシア人は1,295人(4.9%)減の2万5,200人だった。JNTOは、3月にジャカルタ=中部線の新規就航があったが、昨年5月に就航したジャカルタ=成田線の運休により航空座席供給量が減少した影響が大きかったと分析している。
訪日外国人数全体では前年同月比15万9,160人(5.6%)増の299万1,200人で7月単月として過去最高を記録した。1〜7月の累計は1,962万4,800人となった。