シンガポール保健省(MOH)は2020年1月28日正午、新たに武漢コロナウイルスの感染者2人を確認したと発表した。シンガポール国内で確認された患者は計7人になった。
確認されたのは、1月19日に家族とともにシンガポールに到着した武漢出身の56歳の中国人男性。チャンギ総合病院(CGH)の隔離室に収容され、容態は安定している。
男性は、「シンガポールへの飛行中に無症候性だった」と話しているという。1月25日に症状を発症し、翌26日に自家用車でCGHに診察に訪れた。すぐに隔離され、27日午後11時に武漢コロナウイルス感染が確認された。
入院前、男性は家族と共にPasir Ris Groveの自宅に滞在していた。
もう一人は、1月23日に家族や友人とシンガポールに到着した武漢出身の35歳の中国人男性。国立感染症センター(NCID)の隔離室に収容され、容態は安定している。
この男性も、「シンガポールへの飛行中に無症候性だった」と話しているという。1月24日に発症し、その日のうちに公共交通機関でラッフルズ病院に診察に訪れた。すぐに救急車でNCIDに搬送され、1月27日午後11時に武漢コロナウイルス感染が確認された。
入院前、男性はマリーナベイ・サンズに滞在し、公共交通機関で移動していた。
MOHは「公共交通機関や公共の場所など、一時的な接触による感染のリスクは低い」としている。