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田中貴金属工業、ムンバイにインド・中東・アフリカの営業戦略新拠点を開設

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田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業は2020年12月23日(月)、インド・中東・アフリカ地域での営業戦略の新拠点として、インド・ムンバイに「田中貴金属(インド)株式会社」を設立する。田中貴金属(インド)は、5年後(2024年)の年間売上高30億円を目標とする。TANAKAホールディングスが2019年12月16日発表した。

これまで、インドを含む中東・アフリカにおける営業活動は、主に田中貴金属(シンガポール)株式会社が行なっていた。同社広報担当者はシンガポール新聞社の取材に対して「シンガポール拠点は縮小しない」とコメントした。

インド拠点の資本金は40百万ルピー(約65百万円)。田中貴金属工業が99.9%、現地法人役員が0.1%を出資する。

インド政府は2019年9月20日に企業所得税の大幅減税を発表。実効税率は35%から25%に、2019年10月1日以降に設立される製造業については15%と世界最低水準になる見込み。今後は製造業のインド国内生産需要増が期待できるといい、また、2020年4月からの排ガス規制により、自動車用貴金属触媒化合物など排ガス浄化に必要な貴金属の安定供給に対する需要が高まることが予想されるといい、同社は「インド市場への安定した貴金属材料の輸出が行える」としている。

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