総合

TOTO、シンガポール等からの訪日ムスリム旅行者のトイレ利用調査結果を公表

投稿日:

TOTOは2019年12月9日、シンガポールなどからの訪日ムスリム旅行者のトイレ利用調査結果を公表した。

イスラム教の規範は、「豚肉やアルコールを口にしてはならない」のほか、「排泄後は排泄部位を水で洗わなければならない」と定めていることから、日本ではまだ広く知られていないムスリムのトイレ利用の実態と、ムスリム対応需要が高まっている観光地など受け入れ側での、水まわりにおけるムスリム配慮の方向性を探ったという。

「日本のトイレで困っていること」の問いに対しては、「冷たい水が嫌。すべてのトイレに温水洗浄便座がついてるわけではない」(シンガポール・女性)などの回答があった。

調査結果によると、▽ムスリムは排泄後に排泄部位を水で洗う規範があり、イスラム教圏の国では多くの人がトイレ個室内のハンドシャワーを使って洗っている。旅行中でも洗うことを我慢する人はおらず教義が厳格に守られており、その代用として温水洗浄便座が使用されている。 ▽訪日ムスリム旅行者の95%が「温水洗浄便座の利用経験あり」、このうち82%が「あれば必ず使う」と回答 ▽訪日中「今後好んで使いたい公共トイレ」は宿泊施設や公共交通機関が上位。「今後二度と使いたくない公共トイレ」との共通理由は、“清潔性”と“温水洗浄便座付き洋式トイレの有無”――などとなった。

「すべてのトイレに温水洗浄便座がほしい」(インドネシア)、「温水洗浄便座がないトイレがあり困る」 (マレーシア)、「滞在二日目だが用を足すのにいちいちホテルに戻っている。水を使ってしっかりと洗いたいのに、その施設が見つからない」(クウェート)、「お尻を洗うお水がトイレ内にあると良い。洗面台まで何回か汲みに行かないとならない」(インドネシア)、「和式トイレが嫌だ」(ブルネイ)などの声が上がった。

-総合

Copyright© シンガポール新聞社 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.