大阪ガスは2019年7月20日、シンガポールの100%子会社Osaka Gas Singapore Pte.Ltd.(OGS)を通じ、国際協力銀行(JBIC)とともに、シンガポール法人AGP International Holdings Pte.Ltd.(AGP IH社)に出資した。また、AGP IH社と天然ガスバリューチェーンに関する戦略的協業契約を締結した。大阪ガスとJBICが7月22日発表した。
AGPグループは、1900年創立のフィリピンの建設・エンジニアリング事業を基盤とする企業グループで、石油化学プラント、鉱業分野、電力分野、液化天然ガス(LNG)分野等のモジュール製作事業をグローバルに展開している。近年は、中小型のLNG船設計などを行うGas Entec Co.,Ltdを買収し、東南アジアやインドを中心に浮体式LNG基地事業や都市ガス事業に出資参画するなど、LNG中・下流関連事業を段階的に拡大している。
大阪ガスは今回の出資および戦略的協業契約の締結により、AGPグループのLNG事業における案件発掘力やエンジニアリング力と、大阪ガスが国内で蓄積してきたLNGやパイプラインなどに関する知見を相互に活用することで、東南アジアをはじめLNG新興国でのLNG基地事業や発電事業、LNG供給事業などを含む天然ガスバリューチェーンの構築に取り組む。