気候変動(低・脱炭素) 進出・出資・撤退

東京電力HD、シンガポールLOGOS社とア太で屋根置き太陽光PPA事業を展開

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東京電力ホールディングスとシンガポールの不動産事業者LOGOS Property Group Ltd(LOGOS社)は、アジア太平洋地域で屋根置き太陽光発電コーポレートPPA事業を展開する。2023年9月22日発表した。

両社は、中間持株会社TEPCO Global Energy Pte.Ltd.と、100%子会社LOGOS Renewable社を通じて、共同出資により2023年8月にLOGOS-TEPCO Renewables Joint Venture Pte.Ltd.(LTJV社)を設立した。LTJV社を通じてLOGOS社およびLOGOS社の資本提携先が保有する物流倉庫・データセンター等の管理物件を中心に、総容量で100MW(10万kW)級の屋根置き太陽光発電設備を導入することを計画する。今後、東京電力HDの顧客への提案も行っていく。

また、両社は、次のステージとして、顧客にCO2排出量ネット・ゼロの物件の提案を目指し、エネルギー貯蔵、グリーン水素、風力などの他の再生可能エネルギーソリューションについても検討を進めるとしている。

LOGOS-TEPCO Renewables Joint Venture Pte.Ltd.への両社の出資額、出資比率、同事業への出資総額は非開示。

東京電力HDの児島力・執行役副社長は「APAC有数のアセットマネジメント会社で、カーボンニュートラル経営に強くコミットしているLOGOS社が、当社のAPACにおけるビジネス展開において重要なパートナーであると確信し、戦略的パートナーシップを組むこととした。事業の実施にあたっては、東京電力HDの東南アジア域内での事業拠点であるTEPCO Global Energy 社および2023年7月に新たに発足したベトナム・ハノイ事務所等と連携・協調しながら進めるとともに、海外における太陽光発電事業において長年の電力開発の経験から得た設計・調達・施工・運用に関するノウハウを生かし事業を進め、それら活動を通し高品質かつ安価なサプライチェーンを構築することを目指す」とコメントした。

◇LOGOS-TEPCO Renewables Joint Venture Pte.Ltd.
【 所在地 】5 TEMASEK BOULEVARD #05-01/02 SUNTEC TOWER FIVE SINGAPORE 038985
【 資本金 】USD 100
【 代表者 】ILIFFE TRENT ALEXANDER(LOGOS社)/SUZUKI SEIICHI(東京電力HD)
【事業内容】シンガポールを拠点にアジア太平洋地域の需要家を対象に太陽光発電設備を導入し、コーポレートPPA(Power Purchase Agreement、電力購入契約)を締結して電力を供給

◇LOGOS Property Group Ltd
【所在地】5 TEMASEK BOULEVARD #12-09 SUNTEC TOWER FIVE SINGAPORE
【 設立 】2010年2月

◇TEPCO GLOBAL ENERGY PTE.LTD.
【所在地】2 LENG KEE ROAD #06-06 THYE HONG CENTRE SINGAPORE(159086)
【 設立 】2022年3月
【 株主 】東京電力HD 100%
【代表者】鈴木誠一(SUZUKI SEIICHI)

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