シンガポールのエネルギー市場監督庁(EMA)と海事港湾庁(MPA)は2025年10月3日、ジュロン島における発電と燃料補給のための低炭素またはゼロ炭素アンモニアソリューションを提供するプロジェクトの次のフェーズを研究するためKeppel Ltdが率いるコンソーシアムを任命したと発表した。
同プロジェクトは、次のフェーズにおいて、Keppelとパートナー企業は発電提案を推進するための基本設計(FEED)を行う。また、Keppelの燃料供給パートナーである住友商事も燃料供給提案を推進するためのFEEDを行う。
そして、FEEDの結果を踏まえ、(1)輸入された低炭素またはゼロ炭素アンモニアを複合サイクルガスタービンで直接燃焼させることにより55~65MWの電力を発電 (2)年間10万トン以上のアンモニアバンカリング――を可能にするエンド・ツー・エンドのアンモニアソリューションの開発を目指す。
なお、EMAとMPAは「同プロジェクトは、正式に開始するための最終投資決定(FID)にはまだ至っていない」としている。
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