DHL Expressとキャセイグループは、持続可能な航空燃料(SAF)についての新たなパートナーシップ契約を締結した。キャセイグループはDHL Expressへ、アジアの3空港発(成田国際空港、ソウル・仁川国際空港、シンガポール・チャンギ国際空港)の国際便向けに使用するため、2,400メトリックトンのSAFを供給する。これらの便は、DHL Expressの国際エクスプレス輸送を主に担っているキャセイグループの貨物航空会社エアホンコンによる運航。契約期間は2025年までで、ライフサイクルにおける約7,190メトリックトンの温室効果ガス排出削減が見込まれるという。2025年8月13日発表した。
キャセイのカーゴ部門ディレクターのTom Owen氏は、「エアホンコン運航便でのSAF使用は今回が初めてであり、キャセイのグローバルネットワークでのSAF活用拡大に向けた重要な節目となる」と述べた。
キャセイグループは、2025年初頭にSinopec社(中国石油化工集団公司)との提携により、中国本土で生産されたSAFを香港国際空港で積み込み、Sinopec社にとって初となる香港への輸出を実現した。また、韓国ではSKエナジー社と2025年から2027年までのSAF供給契約を締結している。
DHL Expressは、2025年にはコスモ石油マーケティングと提携し、日本産のSAFをDHL Expressの日本発のフライトに調達した。さらにチャンギ国際空港発の国際便向けにNeste社から7,400メトリックトンのSAF調達契約を結ぶなどSAF需要・供給拡大に取り組んでいる。