気候変動(低・脱炭素)

三菱重工業、Sembcorp Industries社向けGTCC発電設備受注、水素30%混焼

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三菱重工業は、シンガポールを拠点にエネルギーおよび都市計画関連事業を手掛けるSembcorp Industries LimitedグループがJurong島に計画する水素燃料に対応した60万kW級のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)火力発電設備を受注した。2023年5月24日発表した。受注金額は非開示。

現地のプラント会社Jurong Engineering Limited(JEL)とのコンソーシアムにより、EPC(設計・調達・建設)契約を締結したもので、三菱重工業は最新鋭機であるM701JAC形ガスタービンや蒸気タービンなどの主要機器を供給する。長期保守契約(LTSA)も締結した。JELは、現地工事、BOP(Balance of Plant:発電所の付帯設備)供給を担当する。また、将来の水素混焼率引き上げを見据え、最低限の改造工事で対応できるよう工夫する。

同発電所は、Sembcorp Industries社がJurong島に建設予定の多目的センターに設置され、Jurong島の企業に向けて電力と蒸気を供給する。2026年までに稼働する予定。

Sembcorp Industries社のKoh Chiap Khiongシンガポール・東南アジア担当CEOは、「この発電所の開発により、Jurong島の発電施設は性能が向上し、水素混焼によりCO2排出量削減への道が開かれる」とコメントした。

三菱重工業の担当者は、シンガポール新聞の取材に対し、「納入するガスタービンは、水素30%混焼で運転する能力を持っており、水素発電は燃料供給開始に合わせて開始される。将来的には、最小限の設備変更で水素100%専燃を可能にしている。発電設備への水素燃料の供給は、Sembcorp Industries社の所掌である。当社は、Sembcorp Industries社に対し、燃料供給に関する検討へのサポートを行っている」と答えた。

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