進出・出資・撤退

NTTデータG、SG1など6データセンター資産のNTT DC REITへの譲渡を決議

投稿日:

NTTデータグループは2025年5月8日の取締役会で連結子会社のNTT Limited(所在地・英ロンドン)配下の資産保有会社が保有する6つのデータセンター資産について、今後シンガポール証券取引所へ新規上場を予定するシンガポール法上の不動産投資信託NTT DC REITへの譲渡を決議した。同日発表した。

NTT Limitedの連結子会社3社(NTT Global Data Centers Americas, Inc、NTT Global Data Centers EMEA GmbH、NTT Global Data Centers Holding Asia Pte. Ltd.)が保有するデータセンター資産保有会社の株式を同REITへ譲渡する。6つのデータセンターにはシンガポールの「SG1」が含まれる。

譲渡予定価格は総額2,407億円(1,573百万米ドル)、帳簿価格は総額852億円(557百万米ドル)、譲渡益は総額1,554億円(1,016百万米ドル)の見込み。

発表によると、NTTデータグループは、同REITの組成・運用を通じ、データセンター資産のキャピタル・リサイクリングモデルを導入することで、データセンター事業のさらなる成長を目指す。NTTデータグループが保有する今回の譲渡対象資産以外のデータセンター資産についても、将来的に同REITに売却して資金調達が可能となる選択肢を持つことで、バランスシートを維持しながら柔軟に成長資金を確保することが可能となるという。

なお、シンガポール証券取引所に同REITの受益証券を上場するためには、シンガポール証券取引所による上場審査を経て、今後シンガポール証券取引所から上場承認を得る必要があり、現時点で上場可否及び上場時期について確約されたものはないという。上場審査の結果等により、同REITの受益証券のシンガポール証券取引所への上場が行われない場合には、今回の譲渡対象資産の譲渡は行われない。

◇NTT DC REIT
【設立年月日】2025年3月28日
【スポンサー(主要出資者として資産の供給や運営を支援)】NTT Limited
【資産運用会社】NTT DC REIT Manager Pte.Ltd.(NTT Limitedの子会社)
【  上場市場 】シンガポール証券取引所(予定)

-進出・出資・撤退

Copyright© シンガポール新聞社 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.