島津製作所のアジア統括子会社Shimadzu(Asia Pacific)Pte.Ltd.は2024年11月22日、Singapore General Hospital(SGH)と共同で「SGH-Shimadzu Personomics Centre」を設立した。2025年1月29日発表した。
「SGH-Shimadzu Personomics Centre」はSGH内に設立され、治療困難な細菌感染症治療に用いられる抗生物質の治療薬物モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring、TDM)のワークフロー確立などの共同研究を行う。同ラボには島津製作所製の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)などが設置される予定で、島津製作所は先端的なソリューションの提供を支援する。
SGHは、シンガポール最大の医療機関グループSingHealthグループの基幹病院。シンガポール政府の100%出資で経営される非営利組織で、1821年の設立以来200年を超える歴史を持つ。
Shimadzu(Asia Pacific)社はこれまで、Changi General Hospital(CGH)と高血圧や内分泌疾患などの検査時間の短縮に向けた共同研究に取り組んできた。CGHもSGHと同じくSingHealthグループに所属する。
島津製作所は、「今後も様々な医療機関とのパートナーシップに基づき継続的に技術・製品を提供して、シンガポールにおけるプレゼンス向上、生活の質(QOL)への貢献を目指す」としている。