伊藤忠商事は、東南アジア最大の医師向けプラットフォームを運営するシンガポールのDOCQUITY HOLDINGS PTE.LTD.(CEO:Indranil Roychowdhury)に3,200万米ドルを追加出資し、持分法適用会社化した。2022年9月5日発表した。
発表によると、DOCQUITY社はインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムを中心に、東南アジアの医師数全体の約7割に相当する総会員数約30万人を持つ東南アジア最大の医師向けプラットフォームを運営している。
同プラットフォームを利用する医師は、アプリを通じて、最新の医療情報の取得や、国を超えた医師同士の臨床経験の共有、意見交換をできることに加え、250以上の学会と連携したアプリ上の教育コンテンツを通じて各学会単位を取得できる。
さらに、製薬企業を中心とした医薬関連企業のデジタルマーケティング支援として、アプリ内に各企業の専用チャネルを開設し、製品や疾患等の情報を医師へ提供する事業も拡大しているという。
伊藤忠商事は2019年2月にDOCQUITY社と資本・業務提携を開始した。持分法適用会社化することで、グループが持つ国内外ネットワークを活用して、DOCQUITY社の医薬品・医療機器マーケティング事業の更なる成長を支援する。また、DOCQUITY社の医師向けプラットフォームを活用して、医師/医療機関向けの新たなデジタルサービスを展開するなど、医療・ヘルスケアDX事業を推進するとしている。
◇DOCQUITY HOLDINGS PTE.LTD.
【 所在地 】シンガポール(本社)、インド(技術拠点)
【 代表 】Indranil Roychowdhury
【 設立 】2017年2月(2013年創業)
【事業内容】医師向けプラットフォーム運営事業