シンガポール航空とキャセイパシフィック航空(本社:香港)は、サステナビリティに関する幅広い取り組みで協力するための覚書を締結した。持続可能な航空燃料(SAF)のアジア太平洋地域における開発と利用を推進することを目的とする。2024年6月6日発表した。
同覚書は、ドバイで開催された国際航空運送協会(IATA)第80回年次総会および世界航空輸送サミットで、シンガポール航空CEOのゴー・チュン・ポン氏とキャセイグループ最高経営責任者のロナルド・ラム氏によって締結された。
同合意は主に2つの重点分野からなる。
第一に、シンガポール航空とキャセイパシフィック航空は共同で、アジア太平洋地域におけるSAFの利用拡大を推進する。具体的には、航空機の脱炭素化におけるSAFの重要な役割についての社会的認知の向上、地域の支援政策の提案、SAF利用による排出削減の透明性と検証可能性を確保するための世界標準の算定・報告枠組みの構築の推進などに取り組む。また、両航空会社は、SAFの生産を促進し、航空業界におけるSAFの普及を支援することを目的に、特定の場所におけるSAFの共同調達の可能性を模索する。
第二に、使い捨てプラスチックや廃棄物の削減、地上業務と貨物業務におけるエネルギー効率の改善に関する成功事例を共有する。これにより、両社はサステナビリティに関するパフォーマンスを向上させ、業務における持続可能な方策の構築および実施を加速させることに繋げていく。