川崎汽船は2024年５月23日、グループの船舶管理会社で実施されている船員の能力管理システム「COMPETENCY MANAGEMENT SYSTEM」について、K MARINE SHIP MANAGEMENT PTE.LTD.（KMSM）、“K” Line Ship Management（Singapore）Pte Ltd （KLSM SGP）、“K” Line LNG Shipping（UK）Ltd（KLNG UK）の３船舶管理会社が日本海事協会（ClassNK）の認証を取得した、と発表した。
発表によると、COMPETENCY MANAGEMENT SYSTEMは、①船上および陸上でのキャリアアップに必要な能力の明確化 ②国籍に関係なく平等な機会を提供 ③適切な人材を適切なポジションに適切な時期へ配置――を目的に設計された。
各船員の職位におけるの能力要件を定義するだけでなく、要件を達成するためのトレーニングと評価のガイドラインも具体的に提示し、“K” Line Maritime Academy研修施設での陸上研修、元船長や元機関長が一定期間グループ管理船に乗船して船上で乗組員への訓練や監査を行うトレーニング、乗船中のシニア職員による指導・評価、コンピュータベースの学習などさまざまなトレーニングが含まれている。
COMPETENCY MANAGEMENT SYSTEMは、SVM Solutions and Technologies Pte Ltd.がKLSM SGP、KLNG UKおよびKMSM用にカスタマイズ設計したデジタル船舶管理プラットフォーム「MACK／KONeCT」上で運営されており、船員および陸上スタッフは船舶管理プラットフォーム上にあるトレーニングポータルを経由して、船上および陸上からオンラインで各自のトレーニング要件にシームレスにアクセスできる。
同システムの導入により、今後３社の管理船舶船上での使用が可能となるという。