宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年6月18日、宇宙ステーション「きぼう」から6月17日にシンガポール宇宙技術協会(SSTA)/シンガポール国立大学(NUS)の超小型衛星SpooQy-1(スプーキー・ワン)が放出されたと発表した。同衛星はシンガポール国立大学が設計・製作したもので、「きぼう」からシンガポール機関が完全製作した衛星が放出されたのは初めて。
SpooQy-1は、開発した衛星搭載用偏光量子もつれ光子対の発生源を搭載、軌道上での正常な動作を実証するとともに、量子もつれ光子対を衛星に搭載することで、光ファイバー等を利用した従来の地上通信から衛星通信へと利用の場を拡大することを視野に入れているという。
JAXAはSSTAとの間で、「きぼう」利用に関する契約を締結している。