気候変動(低・脱炭素)

ネクスティ エレクトロニクス、水素燃料電池搭載の水上ゴミ回収ドローンを開発

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豊田通商グループのエレクトロニクス商社であるネクスティ エレクトロニクス(本店:東京都港区)は2023年9月、小型の空冷式水素燃料電池を搭載した水上ゴミ回収ドローンを開発した。10月13日発表した。

発表によると、代理店を務めるSpectronik Pte.Ltd.(本社:シンガポール)の水素燃料電池(Protiumシリーズ)を使用し、リチウムイオンバッテリーを用いた水上ドローンと比較して、航続距離を2倍に延ばすことに成功した。1回の水素充填で約4~16時間の稼働を想定する。

Spectronik社は、産業用機器向けの高密度水素燃料電池の開発・製造を行う企業で、主力のProtiumシリーズを世界28カ国以上に展開、セミカスタムが容易なことから無人機・地上ロボット・水上車両など多くのアプリケーションに採用されているという。Spectronik社の水素燃料電池は、すべてシンガポールで設計・製造されている。

ネクスティ エレクトロニクスの担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「水上ゴミ回収ドローンは、内部基幹部品として使用されるSpectronik社の水素燃料電池の販路開拓を目的とするマーケティング活動の一環として開発した。販売を前提としておらず、完成品としての販売は未定である。個別に問い合わせがあれば検討する」と答えた。

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