気候変動(低・脱炭素)

三菱電機・EVERCOMM SG社、製造業のCN実現支援ソリューション提供で協業

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三菱電機とEVERCOMM SINGAPORE PTE.LTD.(CEO:Chen Chiu-Hao)は2023年8月、製造業のカーボンニュートラル実現を支援するソリューション提供を目的に協業契約を締結した。三菱電機はEVERCOMM社に出資する。9月7日発表した。出資額は非開示。

近年、カーボンニュートラルを目指す動きが世界的に加速している。製造業を中心に各企業は、政府、株主、取引先、消費者などのステークホルダーから、CO2排出量の管理や削減に向けた取り組みを求められており、CO2排出量の管理や削減計画の策定などに関するソリューションへのニーズが高まっているという。

発表によると、三菱電機は、シーケンサなどFA機器による生産現場などの監視制御やデータ収集を行う「SCADA」(Supervisory Control and Data Acquisition)などのソフトウエアにより製造現場のDXを支援するソリューションを展開している。また、CO2排出削減に貢献できるインバーターやモーターなどの省エネ機器および分析・診断により省エネを支援するソフトウエアも販売している。

EVERCOMM社は、組織における温室効果ガスの排出量報告のための手引である『ISO14064-1』に基づいた事業所単位でのCO2データの管理機能と、これらのデータを第三者認証機関によって認証する仕組み、および製品のカーボンフットプリント算定とコミュニケーションのための要求事項・指針である『ISO14067』に基づいた製品単位のCO2排出量(CFP、Carbon Footprint of Products)データ管理機能を備えたソフトウエアに加え、CO2排出量削減に向けた具体的な施策抽出や効果シミュレーションにより脱炭素化計画の策定を支援するソフトウエアを、ASEAN地域を中心に展開している。

今回の協業により、両社はEVERCOMM社のソフトウエアと三菱電機の製品・ソフトウエアを組み合わせたソリューションを提供する。具体的には、三菱電機のSCADAで収集した製造現場のCO2排出量・削減量データをEVERCOMM社の管理ソフトウエアに集約することで、より精密な実績管理が可能な環境を構築する。

さらに、EVERCOMM社は集約されたデータを基に脱炭素化シミュレーションソフトウエアで脱炭素化計画の立案を支援する。

三菱電機の竹内敏惠FAシステム事業本部長は「今回の協業により、カーボンニュートラルにおけるCO2の現状把握、脱炭素化計画の策定、さらにCO2削減をワンストップで支援できるソリューションを提供していく」とコメントした。

◇EVERCOMM SINGAPORE PTE.LTD.
【  所在地 】71 Nanyang Drive NTU Innovation Centre 2M-03, Singapore 638075
【  設立日 】2013年8月7日
【従業員数】40人(2023年3月時点)
【事業内容】CO2排出量管理、CFP算定、排出量認証に関するソフトウエアの開発・販売

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