気候変動(低・脱炭素) 進出・出資・撤退

三井物産、New Forests Asia(Singapore)社運用の東南ア森林資源Fに出資

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三井物産は2023年8月、関連会社の森林アセットマネジメント事業者のNew Forests Pty Limited (本社:豪シドニー)の100%子会社New Forests Asia(Singapore)Pte Ltdが運用する東南アジア森林資源ファンドTropical Asia Forest Fund 2 L.P.(TAFF2)への出資契約を締結した。2023年8月29日発表した。出資額は非開示。

発表によると、New Forests社は世界第2位、アジア・オセアニア最大規模の森林アセットマネジメント事業者で、管理・運用を受託する森林資産総額は約107億豪ドル、資産面積は約120万ヘクタールに上る。New Forests Asia(Singapore)社はNew Forests社の東南アジア最重要拠点として、安定的な木材供給に加え、環境価値や地域社会との共生を重視した森林資源投資と管理を手掛けている。投資家向けの長期・安定的な投資リターンの提供と、持続可能な未来の実現をビジョンとしているという。

三井物産は、New Forests社と共にネットゼロエミッション社会(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現など、社会の持続可能な発展に向けた取組みを拡大するため、2023年1月にNew Forests社株式を追加取得し、持分比率を23%から49%に高めた。今回のTAFF2への出資を通じて、今後、木材需要の増加が見込まれる東南アジアで持続可能な森林資源への投資を推進する。

三井物産の担当者は、シンガポール新聞の取材に答え、「New Forest社の森林アセットマネジメント事業には、植林により創出されたカーボンクレジットの販売も含まれる」と補足した。

◇New Forests Pty Ltd
【  所在地 】豪州 ニューサウスウェールズ州シドニー
【設立年月】2005年5月
【  代表者 】Mark Rogers(マーク ロジャース)
【事業内容】森林アセットマネジメント事業

◇New Forests Asia(Singapore)Pte Ltd
【  所在地 】シンガポール
【事業開始年】2008年
【  代表者 】Geoffrey Seeto(ジェフリー シート)
【事業内容】東南アジア地域における森林アセットマネジメント事業

◇Tropical Asia Forest Fund 2 L.P.
【 形態 】Singapore Limited Partnership
【  運用者 】New Forests Asia(Singapore)Pte Ltd
【投資対象】東南アジア地域における商業植林事業(含加工設備)等
【既存出資者】海外政府系企業、海外事業会社、海外年金基金、日系銀行など

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