丸紅は、シンガポール政府系の投資会社Temasek Holdings（Private）Ltd.の子会社Vertex Venture Holdings Ltd.が運営するファンド・オブ・ファンズであるVertex Master Fund（SG）Ⅲ LPへの出資契約を締結した。2023年７月12日発表した。出資額は非開示。
同ファンドは、丸紅が2019年に出資を行ったVertex Master Fund（SG）Ⅱ LPの後続ファンドで、東南アジア、中国、インド、米国、イスラエルなど世界各地においてベンチャーキャピタルファンドへの投資を行っている。
各ベンチャーキャピタルファンドは、情報テクノロジーおよびヘルスケア領域に投資し、丸紅が次世代事業として着目する消費者向け事業の分野でも革新的なスタートアップに投資しているという。
丸紅は、成長ポテンシャルの高い東南アジアや、新しいビジネストレンドの発信地である米国を中心とした消費者向け事業に取り組むため、2022年度に次世代コーポレートディベロップメント本部を立ち上げた。本部傘下では、コーポレートベンチャーキャピタルである丸紅ベンチャーズがスタートアップ企業への投資を行っており、今後もVertex Holdingsとの連携を強化することで、成長事業を取り込んでいく。
丸紅は、「同ファンドへの出資を通じて得られる、先端テクノロジーに関する最新の情報も活用しながら、今後も次世代事業の創出に取り組む」としている。
◇Vertex Master Fund（SG）Ⅲ LP
【 設立 】2021年１月
【ファンド総額】10億5,700万米ドル（予定）
【General Partner】Vertex Master Fund Ⅲ（GP）Pte.Ltd.