空港施設(東京都大田区)のシンガポールの100%子会社AIRPORT FACILITIES ASIA PTE.LTD.は、セレター空港に保有するエンジン整備工場の屋上に太陽光発電設備を設置した。発電した電力は、工場を利用するVector Aerospace Asia Pte.Ltd.(Standard Aero社)に売電し、自家消費用電力として利用される。2023年5月26日発表した。
シンガポールは現在、政府が主体となって再生可能エネルギーの整備を推進しており、この状況を事業機会と捉え、整備工場に入居するVector社に設置を提案し、契約を締結、設置に至ったという。
空港施設グループでは、羽田空港国内貨物ターミナル地区など日本国内各地に太陽光発電設備設置をしてきたが、海外ではグループ初の取り組みとなった。
空港施設の担当者は、シンガポール新聞の取材に対し、「Vector社には2022年5月頃に提案し、2022年10月に契約締結した。売電は2023年5月より開始している。Vector社がシンガポール電力から電力を購入するよりも低価格で売電しており、電気料金の削減策としてメリットを享受いただいている」と答えた。
発電設備詳細は下記の通り。
【 設置施設 】シンガポール・セレター空港エンジン整備工場
【 用途 】自家消費用電力
【年間発電量】(初年度)約488,100kWh
【設備投資額】490,678SGD(約4,900万円)
【運用開始日】2023年5月