気候変動(低・脱炭素)

大阪ガス、Shell Singapore社とCCSバリューチェーン構築に関する検討を開始

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大阪ガスは2023年4月26日、Shell Singapore Pte.Ltdと、国内の工場などの二酸化炭素(CO2)排出源からCO2を回収し、海外の貯留地にCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)することを目指したCCSバリューチェーン構築に関する共同検討を開始するための契約を締結した。

両社は2022年6月より脱炭素社会実現に向けた幅広い分野における共同検討を開始しており、CO2回収・利用・貯留(CCUS)についても共同検討に向けた協議を進めてきた。

新たに開始する共同検討では、CO2を排出する工場などに関する大阪ガスのネットワークや知見と、CO2液化輸送やCCSに関するシェルの世界的なネットワークや知見を組み合わせることで、産業界の脱炭素化に繋がる効率的なCCSバリューチェーン構築の実現可能性を検証する。

具体的には、CO2の排出削減に課題を抱える国内の鉄鋼・セメント・化学産業の工場などのCO2排出源から回収したCO2を集約・液化した後、アジア太平洋地域の貯留地まで船舶輸送し、地中に圧入・貯留することを想定したCCSバリューチェーン全体の事業性評価を2023年5月から実施する。

大阪ガスの担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「共同検討期間は2024年3月末までを予定している。貯留地は東南アジア、豪州などを想定しているが、具体的な国はこれから検討を進める」と答えた。

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