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沖電・おきでんCplusC、シンガポールのスマートプラグ開発ベンチャーと覚書

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沖縄電力(沖縄県浦添市)とおきでんCplusC(沖縄県宜野湾市)は2023年4月10日、シンガポールに本社を置くIoT機器・ソフトウェア開発ベンチャーnami ai PTE.Ltd.(CEO:Jean-Eudes Leroy)との間で、nami ai社が開発・提供するスマートプラグなどを活用し、様々な事業分野での協業・連携を検討・進捗していくための覚書を締結した。

nami ai社はフランス人起業家兄弟が2021年に創業。発表によると、看板商品のスマートプラグをはじめ家庭・オフィス・工場・物流・倉庫等においてコンセントに接続するだけで、自動点・消灯、人の活動・睡眠、不審者検知等が可能なスマートIoT機器・ソフトウェアを開発している。センシング技術については、米OriginWireless社と提携している。

沖縄電力、インスパイア(東京都)、ジャパンインテグレーション(沖縄県宜野湾市)が2021年5月に合弁で設立したおきでんCplusCが、沖縄県12自治体と協定締結し、沖縄在住高齢者60%以上をカバーした大規模社会実証「やさしいみまもり」においてOriginWireless社のWiFiセンシング技術を活用し成功したことから、今回の覚書締結に繋がったという。

同覚書締結により、沖縄電力とおきでんCplusCは、nami ai社のスマートプラグ等のIoT機器・ソフトウェアの特徴を生かし、マイクやカメラを使用せずに活動や睡眠を検知する「やさしいみまもり」を沖縄から日本全国の高齢者世帯へ普及促進するとともに、スマートホーム、スマートオフィス、スマートな食品物流倉庫などを対象としたエネルギーマネジメントやセキュリティ関連分野における幅広い協業・連携を検討する。

おきでんCplusCの担当者は、シンガポール新聞の取材に対し、「nami ai社のスマートプラグ等のIoT機器は、世界的な技術標準化機関IEEEが2024年中に世界標準化予定の米OriginWireless社が開発したWiFiセンシング技術を搭載している。同WiFiセンシング技術は、カメラやマイクを使わずに、WiFiの反射波を利用して人の活動・呼吸/睡眠を検知するの画期的な技術である」と補足した。

◇nami ai PTE.Ltd.
【所在地】#03-01, 25 Duxton Hill, Singapore, 089608

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