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フジテック、シンガポールで遠隔監視を用いたメンテナンスの規格認証取得

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フジテック(本社・滋賀県彦根市)は2024年7月、グループのFujitec Singapore Corporation Ltdを通じ、シンガポール政府が推進する遠隔監視を用いたエレベータのメンテナンスの規格認証『Code of Practice for Design and Performance of Remote Monitoring and Diagnostics Solution for Lifts(COP)』を日系メーカーとして初めて取得した。認証を取得したシステム名はFujitec Elemori。2024年9月10日発表した。

シンガポールの建築建設庁は2022年8月に新たなエレベータのメンテンナンス規格を制定した。シンガポールは限られた国土を有効活用するため高層の建物が多く、エレベータという社会インフラの維持を持続可能にするために、メンテナンスに遠隔監視を使用するよう定めた世界で例のない取り組みで、遠隔監視システムを用いて24時間稼働状況をモニタリングすることや不具合の予兆を常時キャッチすることなどの要件が定められている。該当エレベータごとに6カ月の機能評価を経て認証を取得できれば、ビル管理者は有人点検の頻度を1カ月に1回から3カ月に1回に減らして運行することが認められる。

Fujitec Singaporeは今回、シンガポールの土地開発・管理を行う政府機関JTC(Jurong Town Corporation)向けのエレベータで認証を取得した。Fujitec Singaporeは、認証を取得するために稼働する遠隔監視システムを刷新し、該当エレベータの制御盤改修と、ビル管理者が稼働状況を閲覧するアプリの新規開発を行ったという。

フジテックは「今後、シンガポール国内で適用するエレベータを拡大していく。遠隔監視システムにより生産性を高めることで、技術者の人手不足解消につなげていく」としている。

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