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MRT、Docquityと資本業務提携へ、伊藤忠商事より保有株式の一部を取得

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MRT(本社:東京都渋谷区)は2024年9月4日開いた臨時取締役会でDOCQUITY HOLDINGS PTE. LTD.(本社:シンガポール、Docquity)の筆頭株主の伊藤忠商事より保有する株式の一部を取得し、Docquityと資本業務提携することを決めた。

発行済株式数の7.5%にあたる議決権付優先出資株式を1,181万8,384米ドル(約17億3,900万円)で取得する。2024年9月中旬の株式譲渡契約締結を予定し、2024年10月中旬の業務提携契約締結を予定する。株式譲渡実行日は2024年10月中旬を予定する。

MRTグループは、医師の互助組織として発足以来、日本全国で築いた医師のネットワークを強みとして、医師、医療機関、患者およびその他医療関係者に医療情報のプラットフォームを提供している。海外では2023年5月に東南アジア圏で医療DXサービスを展開するメドリングを持分法適用会社に迎え、MRTグループとして「ASEAN No.1の医療DX・医療人材プラットフォーム」の構築を目指してきた。

一方、Docquityは、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシアを中心に医師会員数約36万人(東南アジアの医師の4人に3人が会員)、その他医療従事者含め総会員数40万人に達する東南アジア最大の医師向けプラットフォームおよびアプリを運営する。300以上の学会と連携し、各学会単位を取得することが可能な教育コンテンツや、製薬企業を中心とした医薬関連企業のデジタルマーケティング支援として、製品や疾患等の情報を医師に提供しているという。

伊藤忠商事は2019年2月にDocquityと資本・業務提携を開始。2022年9月に関連会社化し、Docquityの医薬品・医療機器マーケティング事業の更なる成長を支援している。さらにDocquityアプリを活用し、医師/医療機関向けの新たなデジタルサービス等の医療・ヘルスケアDX事業を推進している。

MRTグループは今回のDocquityとの提携を通じて、両社が持つプラットフォームを連携し、それぞれのサービスを向上するとともに、東南アジア圏で医療人材紹介ビジネスを展開するとしている。

◇DOCQUITY HOLDINGS PTE. LTD
【 所在地 】150 Beach Road, #35-28, The Gateway West, Singapore 189720
【 代表者 】INDRANIL ROYCHOWDHURY
【  事業内容 】医師向けプラットフォーム運営事業
【 資本金 】94SGD
【設立年月日】2017年2月(2013年創業)

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