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KEIアドバンス、シンガポールのEdtech企業と覚書を締結、共同研究を開始

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河合塾グループのKEIアドバンス(東京都千代田区)は 2022年11月1日、シンガポールのEdtech企業ClassDo Pte.Ltdと今後の戦略的提携に向けた覚書を締結し、12月21日共同研究を開始した。両社の持つ教育に関する知見とテクノロジーを活用し、学習者に合わせ個別最適化された教育モデルの構築と普及を目指す。

AIを活用した教育モデルを開発するKEIアドバンスは2019年に「arsen(アーセン)」プロジェクトを立ち上げ、教育セクターの企業・学校等と連携し、学習者(生徒)と指導者(先生)の組合せを最適化するアルゴリズム・AI等、最先端の研究開発を行っている。

ClassDo社は2017年12月設立。学習者主体の参加型授業をワンストップで実現できるオンラインクラスルーム『ClassDo』を開発・提供している。教師主導の授業から学習者主体の参加型授業にスムーズに転換できるプラットフォームといい、生徒の学習記録を大量に蓄積するなどオンラインならではの特長を備えている。

両社は培ってきた技術やノウハウを掛け合わせ、「参加型学習」と「学習者一人ひとりに個別最適化された教育機会の提供」を実現するため共同研究を開始した。

共同研究では、ClassDo社がそのプラットフォームを通じて保有する豊富な学習行動データをKEIアドバンスのarsenプロジェクトが分析し、学習者の非認知能力を評価分析するアルゴリズムとして開発する。このアルゴリズムを『ClassDo』サービスに応用することで、新たな学習体験の提供を目指す。

アルゴリズムの応用先の想定例
・生徒・学生:個別指導学習における教師のマッチングや教授法の選択、自学自習における学習方法の最適化、学習者のパフォーマンス向上
・キャリアカウンセリング:就職活動の指導・支援のため、個々の学生の特性把握と面接等対策、志向の把握及び職業マッチングへの活用
・企業研修:講師・受講生マッチング、社員キャリア開発・キャリア教育推進、また人員配置の検討に当たっての評価として利用

KEIアドバンスの担当者はシンガポール新聞の取材に対し、「共同研究の成果は2023年3月末にとりまとめる予定」と答えた。

◇ClassDo Pte.Ltd
【所在地】60 Paya Lebar Road, #10-36, Paya Lebar Square, Singapore 409051
【代表者】Chiew Farn Chung
【設立年月】 2017年12月11日

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