シンガポールに本社を置く世界4位の船舶管理会社Synergy Marine Groupと民間投資会社Searchlight Capital Partners,L.P.は2022年10月7日、SearchlightがSynergyの少数株主持分取得に向けた取引を完了したと発表した。条件等は公表していない。
Synergyは2006年にCaptain Rajesh Unni氏によって設立された。シンガポールに本社を置き、世界13カ国に25以上のオフィスを構えている。従業員は1,800人以上。発表によると、現在、タンカー、ドライバルク、コンテナ、ガスキャリアなど約500隻を管理し、船舶の技術管理(規制対応、メンテナンス、調達、遠隔システム監視など)、船員管理(船員の調達・訓練、給与計算などのサービス)、海事サービス全般(脱炭素サービス、船員の健康管理、新造船の設計・監督、省エネ装置設置などのプロジェクト管理など)を含むエッセンシャルなサービスを船主向けに提供している。
Searchlightは、ニューヨーク、ロンドン、トロントにオフィスを構え、個人投資や年金基金など約100億ドルの運用資産を持っている。
Synergyの創業者兼CEOであるCaptain Rajesh Unni氏は、「これまでの伝統的な船舶管理サービスの提供に止まらず、船主向けにより高い価値を提供できるパートナーシップの構築に焦点を当てた、新たなオペレーションモデルを検討する必要があると考えた。特に、規制がますます複雑化しESG対応が一層求められる中、デジタル技術の活用がモデルの変革を後押しする。今回、厳格な変革とオペレーショナル・エクセレンスを実践することに定評があるSearchlightと提携できることを大変嬉しく思う」とコメントした。
SearchlightのパートナーであるHeber Ramos de Freitas氏は、「デジタル・トランジションにおける我々の経験が、世界の海運エコシステムの変革に貢献できると信じている」とコメントした。
SearchlightのパートナーであるJames Redmayne氏は、「Synergyの経営陣は、長年にわたり、事業規模の自然な成長と買収による成長加速の両方で非常に素晴らしい実績を誇っている。我々は、海運業界を継続的に改善するという使命を確実に遂行しながら、今後、Synergyが継続してさらに発展していくことをとても楽しみにしている」とコメントした。