商船三井は2023年10月19日、MOL Chemical Tankers Pte.Ltd.(本社:シンガポール、MOLCT)が所有・運航するケミカルタンカーでの海難事故を想定した緊急対応訓練を実施した。
訓練は、ケミカルタンカーが貨物を満載した状態で伊豆大島南方沖を航行中に貨物火災が発生、乗組員が本船上に留まることを危険と判断し退船したため自船での航行が不能となり、伊豆大島南岸沖合の浅瀬に乗揚げ、燃料油が流出したという想定で行われた。
2023年3月に新設した危機対策室に対策本部を設置し、大型ビデオウォールとWeb会議システムを活用、本社と海外拠点のグループ会社および安全運航支援センター(SOSC)が緊急時に行うべき報告・連絡等のプロセスを再確認し、関係各所との連携と情報共有が円滑に実践できるかを確認した。
また、収集した情報をもとに船主、運航者として取るべき対応について協議し、緊急対応体制を確認の上、模擬記者会見を行った。