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シンガポールの日系ベンチャーUMITRON社、プレシリーズBで12.2億円調達

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水産養殖でのAIやIoT、衛星リモートセンシング等の技術の活用に取り組むシンガポールのUMITRON PTE.LTD.(共同創業者/マネージング・ダイレクター 山田雅彦)および、ウミトロン(東京都江東区、代表取締役 藤原謙)は、プレシリーズBとして、ENEOSホールディングス、QB第二号投資事業有限責任組合、東洋製罐グループや、商工中金等の金融機関からの借入枠を含め総額12.2億円の資金調達を実施した。2018年のシリーズAの12.2億円と合わせて資金調達額は総計24.4億円となった。

UMITRON社は海外向けとして、▽大規模養殖場の既存設備に導入できるAIソフトウェアサービス ▽世界初のエビ養殖向けリアルタイムAI分析ソリューション ▽衛星リモートセンシング技術を活用した世界中の様々なエリアの高解像度の海洋データを取得できるプラットフォーム――を提供している。

AIソフトウェアサービス「UMITRON REMORA」は、生産者は養殖現場で使っているコンピュータにソフトをインストールし、生け簀に設置してある既存カメラに接続するだけで利用できる

今回の資金調達により、国内の既存事業基盤の強化に加えて、海外向けサービスのグローバル展開を強化する。既に、シンガポール・日本で多国籍チームを形成しているが、今後はさらにサーモン養殖の主要市場である北欧、チリや、エビ養殖の主要市場である東南アジアなどに現地法人を設立し、事業展開を加速させるとしている。

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