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日・シンガポール首脳会談、防衛装備品・技術移転協定の交渉開始を歓迎

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岸田文雄首相は2022年6月11日午前11時3分(現地時間)から約30分間、シンガポールの大統領宮殿で、リー・シェンロン首相と日・シンガポール首脳会談を行った。

外務省(日本)の発表によると、会談では冒頭、リー首相が岸田首相のシンガポール訪問を歓迎するとともに、シャングリラ・ダイアローグでの基調講演に謝意を表した。その上で、リー首相は、今後も緊密に連携しながら二国間関係を一層強化していきたい旨述べた。これに対し、岸田首相は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の新たな展開に向け、「インド太平洋に関するASEANアウトルック」とも連携しながら、協力を推進したい旨述べた。

二国間関係については、両首脳は、▽防衛装備品・技術移転協定の交渉開始を歓迎しつつ、防衛当局間の交流覚書の改定も踏まえ安全保障協力を更に具体化していくこと ▽経済安全保障の分野で、地域のサプライチェーンの強靱化に向け、両国の知見を活用した第三国研修を今年中に実施することを含め、両国の協力の裾野を拡大していくこと ▽デジタル分野での協力を推進していくことを確認し、特に二国間の専門家会合を早期開催すること――で一致した。

また、リー首相から、「アジア・ゼロエミッション共同体構想」に対する支持が示され、両首脳は気候変動、脱炭素化に向けた取組でも協力していくことで一致した。

地域情勢及び国際場裡における協力については、両首脳は、ウクライナ情勢、東シナ海や南シナ海の情勢への対応、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、ミャンマー情勢、TPPを含む自由貿易、軍縮・不拡散、安保理を含む国連改革といった諸課題について、引き続き連携していくことで一致した。

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