マネーフォワード（東京都港区）は、インドネシアで中小企業を中心とする法人向けにクラウド会計・人事労務・CRM（顧客情報管理）などのSaaSを提供するシンガポールのSLEEKR PTE.LTD.（共同創業者兼CEO：Suwandi Soh、「Mekari」）に4,800万米ドルを追加出資することを決めた。2022年５月13日発表した。
発表によると、Mekariの年間経常収益（ARR）は過去４年間で11倍以上拡大し、アクティブ顧客数は３万5,000社以上、利用者数は80万以上と、インドネシアのSaaS市場の拡大とともに急成長しているという。
マネーフォワードはMekariに対して2018年のシリーズAラウンド以降、複数回出資していて、辻庸介社長CEOはMekari取締役も務めている。
今回のシリーズE後のマネーフォワードの持分比率は42.7%（議決権ベース9.9%）となり、Mekari社の筆頭株主となる予定。
Mekariは調達した資金により、法人顧客基盤の拡大および法人におけるバックオフィス業務の効率化を推進するとしている。
なお、Mekariはグループのブランド名で、マネーフォワードは、サービス運営会社のPT Mid Solusi Nusantara（所在地：インドネシア）の株式を99％保有するSLEEKR PTE.LTD.の株式を保有している。
◇SLEEKR PTE.LTD.
【 所在地 】シンガポール
【 代表者 】共同創業者兼CEO Suwandi Soh
【事業内容】インドネシア法人向けにクラウドサービスを開発。Shopee、Ninja Xpress、ブリヂストン社、味の素社など現地大手企業にもサービスを提供している。
【従業員数】1,000人以上
【主要サービス】財務会計SaaS『Mekari Jurnal』、HR SaaS『Mekari Talenta』