進出・出資・撤退

明治、中国で牧場を展開するシンガポールのオーストアジア社株式25%を取得

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明治は、中国で牧場を運営するシンガポールのAustAsia Investment Holdings Pte LTD.(オーストアジア社)の株式25.0%を2億5,440万米ドル(約280億円)で取得することについて、オーストアジア社の株主であるJapfa LTD.(ジャプファ社)と合意し、株式譲渡契約を締結した。株式取得日は2020年7月を予定する。2020年度の業績に与える影響は軽微。2020年4月15日発表した。

明治グループは現在、中国で牛乳・ヨーグルト事業、アイスクリーム事業、菓子事業を展開している。業績も順調に拡大していることから、オーストアジア社の株式を取得し、生乳の調達から生産に至るバリューチェーンを強化する。

オーストアジア社は、明治の主要な生乳調達先であり、中国国内で7つの牧場を運営する生乳大手。親会社であるジャプファ社は、シンガポール証券取引所に上場し、東南アジア、特にインドネシアで高い事業成長を実現しているという。

中国国内では市場の拡大を受け、乳業メーカーによる牧場経営などの垂直統合が進行している状況だといい、同社では明治乳業(蘇州)有限公司(蘇州での牛乳・ヨーグルトなどの生産拠点)への設備増強(2021年春稼働)や、天津工場の新設(2022年度下期稼働)も予定している。

オーストアジア社泰安牧場

オーストアジア社の概要は下記の通り。

【 会社名 】AustAsia Investment Holdings Pte LTD.
【  CEO  】Edgar Dowse Collins
【 設立時期 】2009年4月17日
【会社所在地】42 Horne Road, Singapore
【 売上高 】3億8,000万米ドル(2019年度)
【当期純利益】7,300万米ドル(2019年度)
【  株主  】Japfa LTD.(100%)

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